認知症の父の在宅介護記録

アルツハイマー型認知症(要介護5)を患う父の在宅介護の記録

退院に向けて(オムツ交換について学ぶ)

寝たきりで、全ての行動に介助が必要な父。オムツ交換にもスキルが必要。オムツ交換は病院で看護師さんより指導していただいたものの、状況に応じた工夫等は退院後ヘルパーさんからも色々教えていただいた。何度も体位変換することなく、手際よく行うことができるようになるまでは、けっこう時間がかかった。なのでこれも備忘のためにメモメモ。
 
ちなみに男性と女性では、洗浄方法等も異なるが、私たちは父の介護しかしていないため、女性のオムツ交換については触れません。
 
オムツ交換といっても、高齢者の場合は、赤ちゃんのオムツ交換のように、毎回オムツを交換するわけではない。そもそも高齢者用のオムツは金額も高い!我が家はAmazonで定期購入しているが26枚入りで約2,300円(1枚あたり88円)。ちなみに私には1才の娘がいるが、娘のオムツは76枚入りで約1,500円(1枚あたり19円)。。。
 
高齢者の場合は、オムツの上に尿とりパッドを敷き、さらに男性の場合は男性器にもパッドを巻くので、そうそうオムツは汚れない。なので通常おしっこだけの場合は、巻いているパッドを交換するのみ。敷いているパッドは1日に1~2回、オムツは3~4日に1回程度の頻度で交換する。巻いているパッドや、敷いているパッドを交換するのは易しいものの、オムツを交換するのはちょっとした工夫が必要になる。特にひどい下痢の場合等は、1人じゃとうてい出来ないこともしばしば。
 
ということで、今回はこのオムツ交換についてのメモ。
 
1.必要なもの
・手袋
・テッィシュ / おしり拭き
・タオル
・陰部を洗浄するためのお湯(ペットボトルの蓋に数ヶ所穴をあけた物)
・ボディソープ
・新しいオムツ、パッド2枚(敷く用&巻く用)
 
2.オムツ交換の手順
・新しいオムツ&敷パッドを重ねてセッティング
・汚れたオムツのテープを外す
・ボディソープを泡立てて、陰部を洗浄し、お湯で流す
・身体を横向きにして、おしりを洗浄し、お湯で流す
(汚れが少ない場合は、ティッシュやおしり拭きでの拭き取りでもOK)
・濡れた部分をタオルで拭く
・新しいオムツをする
 →汚れたオムツを半分折り、その下に新しいオムツ(&敷パッド)を半分入れる
 →身体を体位変換して、汚れたオムツを取る
 →新しいオムツ(&敷パッド)を引っ張り、左右対称の位置になるように整える
 →仰向けに寝た状態で、パッド・オムツを脚の間から引っ張り、テープでとめる
 →ギャザーがちゃんと出ているか確認
・オムツ交換後、パジャマのしわ、シーツのしわをしっかり伸ばす
(このしわが原因で床ずれになる場合もある)
・おしりや腰に床ずれがないか要チェック
(赤くなっている時は薬やワセリンを塗る)
 
この手順、言葉で説明しても分かりにくいので、百聞は一見にしかず。説明動画を見ることをお勧めする。
 
3.オムツ交換のポイント
・陰部を触られることが嫌で、抵抗して手を払いのけようとする場合などは腕を組んだ状態で、上からバスタオルをかけ、端を下に折り込むことで、一時的に手の動きを抑えあることができる。
 
・何度も何度も体位変換すると、本人もしんどいので、できるだけ体位変換の回数を減らすべく、オムツ交換と同時にパジャマやシーツのしわとりもする。
 
・下痢の場合等、オムツ交換時は身体の下に45lのゴミ袋やビニールシート等を敷くことで、シーツへの汚れの付着を予防することができる。
 
オムツ交換。される側は、多かれ少なかれ、羞恥心だったり、不快感を抱く人もいるはず。特に介護者が異性の場合はなおさらのこと。なので、介護する側も、そういった点に配慮をして、少しでもネガティブな気持ちを払拭できるよう、丁寧な対応を心がけるべきだと、毎度嫌がる父を通して思う。